恋する俺サマ先生





先生は私の手をとると、

「こっち」

と言って少し歩き出した。






先生とこんな形で手を握り合うなんて、恥ずかしいー…。




でも、先生の手大きくてなんだか暖かいなぁ。





そう考えていると、先生がいきなり止まった。




私は先生の背中にぶつかってしまった。




「なにやってんだよ…ほら、見てみろ。こっちも綺麗だろう?」





先生に言われて、顔を上げて見てみるとそこにはライトアップに照らされた桜の木々が綺麗に並んでいる。






「ほんとだー‥ものすごく綺麗。」






思わず、口に出してしまうほど桜の木は綺麗だった。






昼間とは一味ちがく、暗闇の中で見るのとはまた別の感じがした。











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