恋する俺サマ先生
先生と私との距離はたったの数センチ。
ちょっとでも動いたら触れてしまいそうな至近距離に唇を感じる。
そんなに近づいて来ないでよ…変に意識しちゃうじゃん。
「えっと、だからその…」
どう答えればいいか、私が口ごもっていると、いきなり先生が口を開いた。
「ほらやっぱり、初めてなんじゃないか?」
そう言った先生はどこか楽しそうで、いかにも人をからかっているといった感じだった。
「違います!それは…いきなりで驚いたんですっ」
私はとっさに思いついたウソでなんとか誤魔化そうとした。