恋する俺サマ先生
でもここは、なんとか誤魔化さないとー…
「…先生って誰のこと??」
私は意味もない笑みを真琴に向けた。
あんなの知られたら、どうなるかわかんないよ。
真琴は私からの答えに戸惑う様子もなく淡々と言った。
「そんなの、高宮先生に決まってるじゃない。誤魔化してもだめだよ?」
う゛っ…やっぱり話さないとダメなのかな?
ここまで当たってしまうと、もう後戻りはできない。
そう…今話そうか、話さないか悩んでいるのは昨日の出来事のこと。
ただの課外授業(?)だけだったハズなのに、いつの間にか私の唇は先生に2回も奪われてしまっていた…
なんて、どう説明すればいいのやら…。
あれが私のファーストキス…
になってしまったとも言いづらい。
どうしたらいいのだろう…?