恋する俺サマ先生
私は声のする方へと顔を向けると、白衣に眼鏡をあけた高宮先生の姿があった。
「日比野、放課後に裏庭で待ってるから来て」
洋平はバツが悪そうに言って、高宮先生が来る前に早足で去っていった。
そんな…洋平のトコに行くはずないじゃん。
「日比野、大丈夫か?」
高宮先生が洋平と入れ替わりに私のもとにやって来た。
「は、はい…」
先生は私の言葉を聞くと、少し安心したような顔をした。
「そうか…。しかしアイツ、日比野と知り合いだったなんてな…」
意味ありげな顔をしながら、先生は考え込んでいる様子だった。