恋する俺サマ先生
…どういうことだろう?
私が洋平の知り合いだと、何かイケないことなのかな…?
「なんか高宮先生、言葉遣いがいつもと違うね」
さっきまで黙っていた真琴が不思議そうに首を傾げた。
「あ、いや。これはだな…」
今さっき、気難しい表情を浮かべていた先生が、しどろもどろになって話す。
あ…そっか。
高宮先生は私の前でしか、俺とか言わないんだっけ。
「あははっ。先生って面白いですね~。そのままの言い方のほうが断然いいですよ?」
真琴は何故か面白半分で話していた。
「……勘弁してくれ」
先生は頭を掻きながら、困ったように肩をすくめていた。