恋する俺サマ先生





「結衣、高宮先生と仲良くねっ♪」


真琴は私に小声で耳打ちした。


な、何を言ってるの真琴!!




「高宮先生、結衣のことお願いしますね」




真琴はぺこりと頭を下げて、まだ静かな廊下を歩いて行った。






真琴の姿が遠くなると隣いた先生が溜め息をこぼした。





「天音には適わないな…」




そう独り言のように呟いて。





それから先生は私の方に向いて話す。




「日比野、さっきのこと詳しく聞かせてもらおうか」





少し怒っているように話しながら、両腕を組む。








< 215 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop