恋する俺サマ先生
「結衣、高宮先生と仲良くねっ♪」
真琴は私に小声で耳打ちした。
な、何を言ってるの真琴!!
「高宮先生、結衣のことお願いしますね」
真琴はぺこりと頭を下げて、まだ静かな廊下を歩いて行った。
真琴の姿が遠くなると隣いた先生が溜め息をこぼした。
「天音には適わないな…」
そう独り言のように呟いて。
それから先生は私の方に向いて話す。
「日比野、さっきのこと詳しく聞かせてもらおうか」
少し怒っているように話しながら、両腕を組む。