恋する俺サマ先生
な、何?!
じりじりと先生の顔が私の顔に近づけてきて、距離感がやけに近い。
今にも、私の唇を奪っていきそうな感じ。
そして、思う。
どうしてこう先生は、勿体ぶるのだろう。
私が答えを聞いているのに、先生はごまかすだけ。
今だってそう。
私と先生との間を近づけて、内心先生は、楽しげに笑ってるに違いない。
そう思っていると、先生がニヤリと口の端をつりあげて笑った。
「答えはこう…」
にゅっと先生の手が伸びてきたと思ったら、私の後頭部を思いっきり引き寄せてきた。
「むっ‥!」
やらかいものが唇に押し付けられ、私は抵抗して避けるのがやっとだった。