恋する俺サマ先生
「な…今のが答えってどういう意味ですか!」
「そのまんまの、意味」
自信げに腕を組んで、私を見ながら笑っている。
その笑顔はいつも見せるあのふざけた顔だけど、どうも私は先生のことを許してしまう。
今の先生にキスした理由を聞くのは無理だと判断した私は諦めて、準備室を出て行こうと椅子から立ち上がった。
もういい‥。
先生に聞く、私がバカだった。
こんな真剣に悩む自分がいるなんて、自分に腹が立つ。
そう思いながら、私は準備室のドアに手をかけた。
「じゃあ先生、しつれ…きゃっ!」
いきなり、自分の体が重くなった。
そしてなぜか、私の肩に細くて角張った手が私を包み込んでいた。