恋する俺サマ先生





後ろから先生に強く抱きしめられていた。




「行くなよ…。まだ、話は終わってないんだから」




耳元で微かな声で囁き、一層抱きしめている腕に力をこめてきた。



耳が熱い……。



先生の吐息が近くに感じて、私は変な感覚に陥る。




私はなんとか先生の質問に答えようと口を動かした。





「は‥話って、何もないじゃないですかー…」




浅く深呼吸すると、先生の顔を伺おうとする。




でも、先生の顔は強く抱きしめられているために顔を見ることが出来ない。




すると先生は腕の力を緩め、そのまま私の腕をとった。



その反射で私は前に向き直る。




「まだ、アイツとのことを聞いてない」



やけに真面目な顔して話す。









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