恋する俺サマ先生
先生は気づいていなかったのか、今日は珍しく当てられなかった。
良かったー。これで安心できる…。
「よし、今日はここまで。日比野、あいさつが終わったら、ちょっと理科室に来い」
うん、安心……ってえー!!何で??
なんで今日はあの先生と話さなくて良かったと思ってたのに!!
ガクッ…ー。
私はほっぺを膨らみながら文句をブツブツ、呟いて歩いていると…また誰かにぶつかってしまった。
「いった~。ご、ごめんなさい」
「ったく、お前はよく俺にぶつかるな」
!?…ーこの声は、もしや…?
私はゆっくりと顔をあげてみた。
「なっ!!高宮先生!す、すみません」