恋する俺サマ先生
私が焦ったように答えると、険しい表情になった。
「なんだぁ?」
そう言って何かを言おうとして、いきなり腕を引っ張られた。
「なっ、何なんですかっ!」
私は腕を引っ張られながら言った。
すると、意外にも冷静な言葉が返ってきた。
「日比野、理科室に来るのが遅いんだよ。」
先生は小さく呟くと、そのまま無言で廊下を歩かされた。
はぁ…全くこの先生の考えていること、ほんっとにわかんないっ!!
何で私だけがこんなめに……。
「ほら、中に入れ」
考えている間にとある教室に着いたみたいだった。
……理科室?
なにするんだろう…。
私が理科室に入った後、先生が入ってきてドアを閉めた。
理科室の中は色々な実験道具があって、きちんと棚に整理整頓されていた。
意外とキレイにされているんだなぁと感心していると、先生が重たそうに口を開いた。