恋する俺サマ先生


「ふん、ウソつけっ!俺にはお前の見え透いた嘘なんてお見通しだ!」



よ…読まれてる。



よし!ここは…ー

「そう言えばさっき、なんて言おうとしてたんですか?」

そう言って先生を見つめ返した。


やっぱり、話題を変えるのに限る!



「あぁ、それね~…お前を奪ってやるって言おうと思ってた」


そう言う先生はどこか野性的な笑みを浮かべていた。



ー…はい?今なんて言いました??


聞き間違いじゃないよね?
確かに今、『お前を奪ってやる』って…

誰から?!
私、誰とも付き合ってませんけどっ!




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