恋する俺サマ先生
戸惑いながら言うと、先生がいきなり車を停めた。
え?私、変なこと言った!?
そう思っていると、先生が車を降りる音がした。
先生のほうに目をやると、辺りにキラリと光る砂が一面に広がっていて、その先を見るとどこまでも 続く青い海が波を打ち引きしていた。
「う、海!?」
私は唖然とした感じで車の中から海を眺めていた。
そうすると、いつの間にか先生が助手席のドアを開けて立っていた。
「ほら、なーに車の中でみてんだよっ…。せっかく来たんだから、外に出て見ればいいだろう?」
外の空気を吸うと、海の潮風の匂いがした。
言われた通りに降りたものの、何をどうすればいいのか全く私には検討がつかない。