Last Quarter
「誰??」

俺の存在に気がつき、ビックリした顔で振り返る…


『あっ!驚かせてごめん。別に怪しい者じゃないよ!!

通りかかったら歌声が聴こえてきて、その…ちょっと気になって…』


挙動不審に答える俺を見て、キミは優しく微笑んだ…

月明かりに照らされたキミの笑顔は俺の心を締め付けた。


「夜中の公園に一人でいる私も十分怪しいか!」

彼女は笑いながら言うとベンチに腰をかける。


『確かに!それより、女の子がこんな時間に危ないよ!?』

俺も彼女の隣に腰を下ろした。

< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop