◆昨日よりもキミが好き◆



「おいっ!香椎心芽!」


えっ?..あ?
...わたし?!



女の子の輪の中からひょいっと顔を出した永岡頼が

わたしに声をかけてきた。



「今帰り??」


??


「え?あぁ..うん。?」


突然声をかけられて意味がわからないまま答えると


「んじゃ俺も。一緒に帰ろうぜ。」

「はっ?えっ?!な、なんで??!」



なんでわたし?


女の子の群れから
強引にでてきた頼が
突然わたしの手をとって
グイッとひっぱった。


ちょっとちょっとちょっと~っ


「なんなの、いったい!!」


いきなり現れたわたしに
頼の回りにいた女の子たちが不機嫌そうに見つめる視線が痛い..



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