◆昨日よりもキミが好き◆



「ねぇっ!ちょっと手離してよ///」


頼はお構い無しにグングンわたしを引っ張っていく。


わたしは早足の彼について行くのが精一杯で足がもつれそうだった。


「ねぇってば!どこいくの!」


「帰るんだろ。下校下校!」


「なんで私が永岡くんと帰らなきゃいけないの?」


「あぁ。なんか、めんどくさかったから。帰りてーのにみんな離してくんねぇし。」



ええっっ!
だからわたしを使ったの?!
なんだその曖昧な理由はっ!!

、と言いたい気分だったけど
我慢した。

わたしだって面倒なことに巻き込まれたら困るのに。


「わたし忙しいので。一人でかえってもらえます?」



わたしは頼に負けじと強気で言ってみた。



...。

よ、よしっ。
奴を黙らせたぞ!


ふんっ!

と頼に背を向けスタスタ歩き出したわたし。


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