◆昨日よりもキミが好き◆
わたしが尋ねると
ひとりの子が答えた。
「あのさ、率直に言うけどアンタ頼くんのなんなの?」
その質問は
わたしがだいたい予想していたことだった。
「なにって、わたしが永岡くんと仲良くしてたらいけない?」
わたしは少し
頭にきて強く言い返した。
「アンタ最近よく見掛けるようになったけど、頼くんの回りうろちょろされるとウザイんだよね。」
なにそれ?
わたしが誰と仲良くしようと関係のないことだよ。
「だいたい、わたしたちはもっと前から頼くんのことが好きなの!」
もうわけがわからない。
わたしは自分が頼の彼女だって言いたかったけど我慢した。
それを言ってしまうことは
なんだか頼との関係がどうなるのか怖かったし
自分も正々堂々としてない気がした。
「好きならちゃんと正面から向かっていったらいいじゃない。」