◆昨日よりもキミが好き◆
「そっそんなの!長谷さんの罠じゃない!!まんまとのせられないでよっ!!」
わたしは同じ女の子だから
長谷さんの気持ちもなんとなくわかった。
長谷さんが
わたしに頼のことを知ってるように話して来たこと。
頼と一緒にいる姿をわたしに見せつけて勝ち誇ったようにしたこと。
それはわたしと同じように
頼のことがまだ好きだったからだ。
「頼が誰にでもやさしくするからっ!バカーっ!」
わたしが泣きながら怒ると頼が
「だから悪かったって。」
少し困ったように言うから
わたしは頼をいじめたくなった。
「ほんとはまだ頼だって長谷さんが気になるんじゃないの?!」