◆昨日よりもキミが好き◆
頼がわたしの前にたってひとこと言った。
「俺はお前のもんだろ?」
「なにそれっ//」
いつでも素直になれないわたしに
頼はふぅっとひとつため息をつくと
わたしの手をガッチリつかんで
指を絡めた。
「ちょっよっよりぃっ!!//みんなみてるからっ!!」
「バーカ!見せてやるんだよ!!」
へっ!?
そういうといきなり繋いでいる手を上にあげて
「そういぅワケで俺ら付き合ってっから。バカで泣き虫ですんげーカワイイの。あんまコイツいじめないでね。」
キャーキャー騒ぐ女の子たちと
ヒューヒューと冷やかす男の子たち。
それをわざと楽しんでいるかのような意地悪な頼。
「よりぃー////やめてやめてっっ//」
恥ずかしくて消えちゃいたくて
沸騰しそうなぐらいで
わたしは顔を隠すようにうつむいて目をぎゅっと閉じた。