所詮私と貴女は友達以上恋人未満

放課後

「今日中にこのプリント提出だ」



なんて良い残して鬼教師は教室から出て行った


「プリントって・・・・・」


そこに書かれているのは最も苦手な数学



「此れは嫌がらせだ
 絶対訴えてやる」


なんて教科書見ながらブツブツ言っていると前の戸が開く音がした




「よ、頑張ってるかい??不良少女ォ」

「由香」


由香が私の前の席の椅子に座る


「帰ったんじゃないのか?」

「帰ろうかなと思ったけど翼が泣いてるんじゃないかと思ってね♪」

「やってくれんの??!」


一瞬私には由香が天使に見えた

其れに対し由香は「まさか」と笑い混じりに言う


「教えるだけ」


「良いじゃんか、やってくれたって」


「甘えないの!さ、今何処?」

「此処らへん」

「えー、此処去年習った所よ?」

「其の時休んでたからさ」

「・・・あんた皆勤とったじゃん」


由香は「しょうがないなー」と言いながらもずっと丁寧に教えてくれた






いつも




私は由香が居ないと駄目なんだよ


由香が隣に居てくれないと何も出来ない



だからこの先ずっと隣に居て欲しいし、隣に居たい





此れが“恋”でなくて何と言うの―――?

他に呼び方あるの―――?



誰か教えてよ



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