所詮私と貴女は友達以上恋人未満
「へー、川上さん明るいね」
「ウザいだけだけど」
家に帰って母親から「由香から電話があった」と言われかけ直した
かけてから由香は
「別、只暇だっただけ」
と返して来て今に至る
「もう高総体だもんね
やっぱ先輩居なくなると淋しいのかな?」
「さぁ、どうだろう
今の3年生厳しかったもんな・・・
少しは楽になる事祈るよ」
「駄目人間!」
電話間に互いの笑い声が重なる
でも、それも由香の一言で切られた
「でもさ、思うんだけど
川上さんて翼の事気があるんじゃない?」
「・・・は?」
「だって結構翼の口から名前出るの多いしさ、それって結構構って貰ってるって事でしょ?」
「まぁ、話しかけては来るけど・・・・」
「じゃぁ、やっぱ気があるんだよ!翼の事がさ!!!!」
何を突然言い出すんだろう
何でそんな楽しそうで少し嬉しそうな声で
そんな話すんのさ・・・・
「はぁァ、翼にも春か~」
「もう春は過ぎたぞ」
「そうじゃなくて
恋だよ!恋!!!
てか、翼って好きな人とか居るの??」
由香からの突然の質問
此れが電話で良かったとつくづく思った
だって、今の顔由香には見られたくないし
好キナ人―――
「―――――居ないよ・・・
そんなの」
「え、居ないのォ?
勿体無ァい!」
其の時電話の向こうから別の声がした
「あ、御免翼
今親に呼ばれちゃったから切るね」
「うん」
「じゃぁ、又明日!
大会は絶対応援行くからね」
そう言って電話は途絶えた
心臓が五月蝿くて堪らない
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