雨のワルツと月のダンス
次の日僕は学校に来た
皆で練習しようと話したが
僕は少し早めに来て練習しようと思った
ドラムセットに座り
昨日の本をペラペラとめくる
まずはスティックの持ち方からだ
まずスティックを置いて
上からすっと手に取る
人差し指と親指で握って…
「おっはよー!早いねぇ!」
ビクっとして入り口を見ると
城島先輩がギターを背負って立っていた
「いやー、葵くんは真面目だねぇ。というかいてもたってもいられなくなったのかな?その気持ちわかるよー。僕もそうだったなぁ。うんうん」
…すごい勢いで話す人だ。
「おはようございます…。」
矢野さんが気怠そうにやってきた
「お、あかりちゃんも早いねぇ。その顔は昨日ずっと弾いてて寝れなかったな!よーしよし。二人まとめて教えてあげよう。」