雨のワルツと月のダンス
ドンッドンッドンッドンッ
ドンッドンッドンッドンッ
僕はひたすらドンドンとバスドラムを踏んでいた。
目の前では城島先輩が楽しそうに
矢野さんにベースを教えている
ドンッドンッドンッ
「城島先輩…。これって何の役に立つんですか…?」
正直足がキツい
そして楽しくない
「んー?最初はドラムに必要な筋肉が出来てないからねぇ。足上がらなくなるまで続けると良いよ?基礎連って大事だし。」城島先輩は真面目な顔で答えた
なんという。
この人は妙に説得力がある
「これで僕は上手くなる」
そう思って僕は続ける事にした