あしたなど・わかってたまるか・コノヤロー
けど別に、んなもん気にしてなかった。

どっかのクラスのせーとが歩いてるってことを、オレの切れ長い目の端っこがとらえてたくらいで。




「なぁなぁ、オレも一緒に東京行こーかな」

「おまえムリだろ?ミカはどうすんだよ。ぜってー反対されんぜ?」

「だよなぁ。じゃあ、高校出たら、大学で東京行こうかな」

「そーしろ。ていうか井出、大学行くのか?」

「わかんねぇ……」
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