あしたなど・わかってたまるか・コノヤロー
「よし田口、ここ座れ」
音無は自分の向かい側に、ローラーのついたネズミ色の椅子を置いた。
つーか、ローラーを滑らせただけなんだけどな。
「なんで職員室って、どこもかしこもネズミ色なわけ?このローラーつきの椅子、なんか名前あんの?」
「田口、おまえ本当にあれだよな……。
椅子はいいからおまえに聞きたいんだけど、進路希望‘東京’って、どういう事だ?」
『本当にあれ』の『あれ』ってなんだオッサンめ。
バカってコトか?
その他もろもろか?
言葉にできねー思いがあんのか?
「どういう事も何もねーよ。東京行くって意味ですけど」
「おまえ、本気で高校行く気ないのか?」
「ねえ」
「………………」
音無は自分の向かい側に、ローラーのついたネズミ色の椅子を置いた。
つーか、ローラーを滑らせただけなんだけどな。
「なんで職員室って、どこもかしこもネズミ色なわけ?このローラーつきの椅子、なんか名前あんの?」
「田口、おまえ本当にあれだよな……。
椅子はいいからおまえに聞きたいんだけど、進路希望‘東京’って、どういう事だ?」
『本当にあれ』の『あれ』ってなんだオッサンめ。
バカってコトか?
その他もろもろか?
言葉にできねー思いがあんのか?
「どういう事も何もねーよ。東京行くって意味ですけど」
「おまえ、本気で高校行く気ないのか?」
「ねえ」
「………………」