あしたなど・わかってたまるか・コノヤロー
「井出、なんでおまえ妖精の存在知ってたんだよ」

「だからぁ、おんなし学年なんだから、フツー知ってるんじゃないのか?」

「じゃあなんでオレは知らなかったんだよ」

「田口は女子に興味ないからだろ?おまえ、2年ときに貰ってたラブレターも無視してたじゃん」

「フツー無視すんだろが?!知らねぇ奴から、好きだどうだ書いた紙なんか渡されて、ワケわかんねぇだろ?
知らねぇ奴なんだぜ?何がどう好きなんだよ?」

「おまえが知らなくても、相手は知ってたんだよ…。俺もあいつ知ってたし」

「マジで???」

「マジで。
ていうか、知らねぇ奴でも、ラブレターなんか貰ったら、フツー嬉しくないか?」

「嬉しくねぇよ」


「おまえ、カッコイイな…」


今日、井出にほめられんの、何回目だろオレ。
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