あしたなど・わかってたまるか・コノヤロー
「なんでだよ。気付いてもらえねぇのが苦しんなら、言やあいいじゃねーか」




「…………うん……。
……そうなんだけど………」

「けど何だよ」




「私ね……」
「田口〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」


ユリがなんか言いかけた時、とーくからすげーデカイ声でオレを呼ぶ、井出の勇ましい声が聞こえた。

あまりの声のでかさに振り返ったら、井出がチャリンコを猛スピードでこいで、こっちに向かってきてやがる。

井出のサラサラヘアーが飛んで行きそーなくらいにな。
ていうかちょっと飛んだかもな。
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