あしたなど・わかってたまるか・コノヤロー
「え、なんで?」


井出がクッキー食いながら、小動物みてーなきょとんとした顔でオレを見た。


「おまえさ、いつ後つけようとしてんだか知らねーけど、そうそう何回も用事なんかあるワケねぇだろ?
用事が気になんなら、昨日の用事って何か聞きゃあいんだよ」

「今日つけようとしてんだよ。
ていうか、俺には用事は聞けないし……、とにかく放課後が1番、沢辺と接触するチャンスなんだぞ?
学校居る間は、だいたい友達と一緒だからな」
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