現実(リアル)-大切な思い出-
「は?何だよ突然」
「だってそうじゃん!」
「だから意味わかんねぇって」
そう言って、笑う朱月。
俺はこの瞬間、絶対に朱月と友達になりたいと思った。
絶対に、友達になると決めた。
◆
朱月と俺はすぐに意気投合し、瞬輝とも友達になった。
そして朱月は、俺と瞬輝が楽器を扱えることを知ると、「暇つぶしにバンドでもするか?」と言いだした。
面白そうではあったし、興味もあった。
だけど、俺は突然そんなことを言い出した朱月に、少し違和感を覚えた。
だから抱いた疑問は、素直にぶつけてみた。
それに対する朱月の答えは「暇つぶし‥と、気を紛らわせたいから」だった。
その言葉は、あまりに意味深な気がしたのだが、朱月はふざけた様子で笑っていて、結局どうなのか判らなかった。
今になっても思うが、朱月は謎めいた言い方が好きだ。
俺はいつだって、その言葉の意味を半分も理解できない。
それが判っていて、ああいった言い方をしているのだろうか?
そう思うと‥本当に腹が立つ…。
「だってそうじゃん!」
「だから意味わかんねぇって」
そう言って、笑う朱月。
俺はこの瞬間、絶対に朱月と友達になりたいと思った。
絶対に、友達になると決めた。
◆
朱月と俺はすぐに意気投合し、瞬輝とも友達になった。
そして朱月は、俺と瞬輝が楽器を扱えることを知ると、「暇つぶしにバンドでもするか?」と言いだした。
面白そうではあったし、興味もあった。
だけど、俺は突然そんなことを言い出した朱月に、少し違和感を覚えた。
だから抱いた疑問は、素直にぶつけてみた。
それに対する朱月の答えは「暇つぶし‥と、気を紛らわせたいから」だった。
その言葉は、あまりに意味深な気がしたのだが、朱月はふざけた様子で笑っていて、結局どうなのか判らなかった。
今になっても思うが、朱月は謎めいた言い方が好きだ。
俺はいつだって、その言葉の意味を半分も理解できない。
それが判っていて、ああいった言い方をしているのだろうか?
そう思うと‥本当に腹が立つ…。