アーメン。
今、思い出は妄想でしかなくて、彼のお気に入りだった私のセミロングは無価値だ。

純血の日本人にしては茶色かかった彼女の髪に、さっきより少しだけ温度を高くした朝日があたる。
ダークブラウンが、ライトーブラウンに近づき、毛先が揺れた。

牧師様が西側の窓を開けていた。

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