幻想遊戯
それなのにアリスがそれを知っているということは、その指輪はアリスに何らかの関係があるということなのか…?
……違う。
昨日の夜から今日の朝にかけてアリスは俺の家に居たのだ。
つまり、たまたま指輪を見付けただけかもしれない。
反論しようとアリスを見ると、アリスは必死に笑いを堪えてるようだった。
俺は笑われて気を悪くしながらも普通に言った。
「何がおかしい」
「はっ。
お前はいつまで魔法を否定し続ける気だ?」
アリスは妖しく笑いながら言ってくる。