マミーの恋人
「ン?どうしたの・・・寝ぼけた顔をして・・・早く朝ごはんにしましょう。顔を洗っていらっしゃいな」



「え、はい。わかりました」



勢いよく水道の水を出してしゃばしゃばと、顔を洗う。ふと課髪を見ると、見事な



寝癖・・・ああああ・・・!!!!



ヘアアイロンを出してきて、ヘアウォーターをシュッシュッしてから、寝癖をアイロンで



伸ばす。いいなあ・・・マミーは癖のないストレートで・・・



わたしはパピーに似たから、髪質にうねりが入っているよ。



ややウルフスタイルのミディアムロングの髪型の後ろがはねるので




伸ばすのに四苦八苦してたら、マミーが洗面所にやってきて




わたしの手からアイロンをそっと受け取り、




さりげなくかつ、丁寧に伸ばしてくれた。




あ、いいなあ・・・マミーに髪の毛やってもらうの好き。




幼稚園の頃は毎朝、髪の毛をワンちゃんみたいにふたつに結って、




ビーズで作ったマミーお手製の髪飾りをつけてくれてたっけ・・・




「マミー、ありがとう!!」




わたしは笑った。




マミーも微笑み返した。




「真凛さんは幼稚園の頃と変らないわねえ・・・あなたの笑った顔、かわいいわよ」




そう言って、ダイニングに戻っていった。
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