マミーの恋人
仲がいいのに、どうして離婚しちゃったんだろう・・・



わたしには理解できない



結婚したら一生離れないで、一緒にいたいと思うのが



普通だと思うんだけどな



前にマミーにそういったら、



何も言わないで、微笑んでいた。



「零次さんのことはね、ずっと好きよ。好きすぎて困るくらい」



そう答えた。



え、なんで?そんなに好きなら離れなきゃいいのに・・・




うちの両親は謎が多すぎる・・・




結婚したいきさつも知らないし、




どちらに尋ねても笑ってはぐらかす。




ま、いいや。とりあえず二人仲がいいことだけは




確かなんだから・・・




難しいことは深く考えないのがわたしの処世術だ。




悩んでたって前に進まない。



とりあえず、目先のことを片付けるのが先・・・



「行ってきま~す!!」



わたしは勢いよくドアを飛び出した。




わたしの家は12階建てのマンションの最上階なんだけど、



エレベーターは使わない。



だーっと走っておりる。



帰るときもだーっと走って上る。

なんでって?



人間足を使わないと退化するからに決まってるじゃん!!



それに陸上の軽いアップにもつながるし・・・




学校までは歩いて20分。



それも走る。



遅刻しそうなときも、そうでないときも。



わたし、走るのがダイスキ!!



走ってるときに顔に受ける風が気持ちいいから。

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