マミーの恋人
「おっはよ~」



能天気にスミレ、登場



「おっはよ~」



相変わらずのド派手なメイク・・・



「スミレ、お前なあ・・・そのメイクなんとかならない?」



「ん?」



「中学生がそんな目の周り真っ黒にしてたら面接うからないでしょうが」



「あははは・・・面接のときは落とすに決まっているじゃん」



「そうじゃ、なくてさ内申書とかに関わるよっていってんの」



「おおお!!黒ちゃん、わたしの心配してくれているんだあ!!」



「ン~心配というのとはちょっと違うと思う」



「やっぱり、黒ちゃんだねぃ親友思いだ」



はぁ~ふつーのこと、ふつ~に言っただけなんですけど。



「ち、お前ら、いつもテンションたけえな・・・」



突然、ドスの効いた声が背後から聞こえる。



相田健介だ。背が高くて、割とイケメン風なんだけど、性格の悪さが災いして



女子からウケが悪い。



「あぁ?テンション高くて何がわりぃんだよ・・・」



寝不足で、思わす不機嫌になったわたし。



喧嘩を売っちまった・・・やばい。



「てめぇら、いっつも二人でピーチクパーチク、勘にさわんだよ」



「勘にさわる・・・ほう・・・そりゃ、てめーの勝手だろーが」



「ちょっと、黒ちゃんやめなよ」



スミレのやつびびってる・・・



「期末試験のせいでナーバスになってんだろ?肝っ玉のちっせぇオトコだな」



「るせー!!オンナだからって容赦しねえぞ・・・」



「たかだか中学校の試験くらいでびびってるオトコなんかオトコじゃねって!!


かかってくるなら、かかってこいや!!」



「ただし、力じゃなくて、まっとうなやり方でな」



「はぁ?何言ってんの?お前}



「期末試験で、学年1位でも取ってみろって言ってんだよ!!」




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