マミーの恋人
クラス中がし~んと静まった。


しばらくして、女子からパチパチパチ・・・



拍手喝さいの渦がわたしを包む・・・



なんだなんだなんだ・・・???



黒ちゃーん、まり~ん、いっせいにわたしの名を呼ぶ声がした



「よく言った~」



「かっこよすぎ~」



「さっすが元陸上部の鬼~、男前~~~!!!!」



「相田にあれだけいえるなんて、真凛以外ありえないわぁ」



相田健介はぶすっとした顔で黙り込んでいた。



そして、ノートを開き、試験前のチェックを始めた。



「ち、相手にしていられねぜ」



あんたみたいなオトコなんて誰も相手にしねえよ・・・



スミレ情報によると、健介はひそかに慶徳学園高校を志望しているらしい。



慶徳学園高校というのはひそかにお慕い申し上げる、



如月先輩の通ってる高校で、都内ではナンバーワンの進学校だ。



全国から優秀な生徒が集まってくる。



帝都大学進学率ナンバーワン、末は国家を動かす官僚候補か、世界的な学者か



医者か、法律家か、まあとにかく日本の頂点に立つ人材を育成する最高峰の大学。



ちなみにパピーも、帝都大学の医学部出てる・・・ははは・・・



あたしには荷が重い選択ですね・・・あはは(汗)
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