マミーの恋人
第2章  人体模型
土曜日の午前11時



「マミーとお外でお食事なんて久しぶりだよねえ・・・」



わたしは普段はクローゼットの奥深くしまいこんである、フリフリのワンピースに袖を通す。白だから、食事に着てったらこぼすかなあ・・わたし、食べ方、下手だもんなあ・・・なんて迷ってたら、マミーがわたしの後ろからクローゼットの鏡を覗き込んだ。



しばらくじ~~~っと観察された。こ、怖いんですけど、マミー・・・




「真凛さんは、日焼けしてるから白がゴージャスに見えるわあ・・・」




マミーは細い金色のネックレスをつけてくれた。チャームがリボンになっていて小さく揺れてカワイイ。



「わぁ~、女の子みたい~~!!」




はしゃぐわたしにマミーは不思議そうに言う。




「あら、わたしは男の子を産んだ覚えはないんですけど・・・」




そ、そうですね・・・失礼しました・・・





わたしは沈黙・・・




「ちょっと待って・・・」




マミーはそう言って、わたしをマミーの部屋に連れて行った。



「ここ、座って・・・」



ドレッサーの前に座らせられた。



「え?何、何・・・?」

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