マミーの恋人
「あの、マミー・・・それって公私混同だと思いますケド・・・」



「ん?何か言いました?真凛さん?」



マミーは小首をかしげる。そのしぐさ、かわいい・・・



って見とれてる場合じゃない!!



「あの、マミー、わたし一応受験生なんですよね?
それでもって・・・バニモ(バニラモデル♪の略称)してるばあいじゃないんですけどぉ・・・」



「あら~そうだったわねえ。でも、まあ編集会議に持ってく位はかまわないでしょう?」




「まあ、受かる確率は低いですから、それくらいなら結構ですが、マミー、わたし、芸能人とかモデル向きじゃありませんから・・・」



「そうねぇ・・・う~んまあとりあえず、現場の意見も聞いてからにしましょ」



マミーはあっさり引き下がった。(あぶない・・・)



「それじゃあ、真凛さん、出かけましょうか?」



「はぁい~!!」




マミーとお出かけ、久しぶり~~!!




わたしはうきうきとして鼻歌を歌いながら、お気に入りのピンクのサンダルを履いた。




マミーは地下の駐車場から真っ赤なフォルクス・ワーゲンを出した。




行く先はピカソ・・・そう、あの如月先輩が月曜から高校の美術展を開催する場所だ。




ピカソはカウンターだけだけど、予約すればランチも食べられる。




マミーは軽いフレンチのコースを予約しておいてくれた。



もちろんデザートは、レアチーズケーキ野イチゴソース掛けです・・・ふふふ



楽しみだなあ・・・
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