マミーの恋人
「・・・んで、話ってなによ?」



わたしはメガマックにかぶりつきながら言った。



「黒江真凛(くろえ まりん)さん、よく聞いてくださいね?」



スミレがあまりにも真面目な顔で切り出すからわたしも、



「はい、何でしょうか?」



思わず、マミーとお話するときみたいな丁寧語になった。



ってかキャラ作ってるのばれるし。やばいやばい・・・



「なんざんしょ?はやく言いな」



「如月聖也さんをご存知ですね?」



おいおい、尋問かよ?と突っ込みながらも、思わず、げ。



「如月聖也さんと夕べメールしましたね?」



え?なんでそれを・・・あんたが知っているわけ?



「ふふふ・・図星だね、黒ちゃん」



「昨日の夜さ、先輩からメールが来たんだ」



「え?」



「だって如月先輩とわたしって同じ美術部だったじゃん」



そうだった。陸上の鬼といわれてたから、文化部のことなんか全然守備範囲じゃなかった。



如月先輩が美術部の部長ということは存じ上げていたけど、このスミレが同じ部に所属していたとは・・・



「ほとんどさあ、ユーレイ部員だったからね、あたしは」



からからとスミレは笑った。



「それに中2のときは黒ちゃんと違うクラスだったじゃん」




「まあな。」
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