〜花魁〜
光に手紙を書くのは、これが2回目です。
前回は…結局、渡せずじまいになっちゃったけど…
これは、必ず光の元に届くように…ある人にお願いしました。
光が、これを読んでるって事は…アタシは、もういないんだよね…。
そう思うと…今、めちゃくちゃ悔しいよ。
だけど、動ける間に…アタシの意志が伝わる間に…
光にだけは残しておきたかったんや。
黙ってて、ほんまにゴメン。
光に言えなかったのは、姉としての…ちんけなプライドと
女としての弱さからで、きっと光には分からないやろうけど…そこは、目を瞑ってね?
そんなに、長く書くつもりはないよ?
言いたい事なんて、ひとつしかないしね!!
やけど、俺のせいや。とか…
俺だけ幸せになれないって、光はきっと思うやろうから…
自分なりに理解して、アタシの気持ちも汲んで欲しいです。
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