Mr.Unknown

そこにはやはり寝起きの頭で認識できるのは輝く金だけで、なんだかそれに話しかけている感じである。


「起きて一言目がそれかよ、お袋が朝飯作って待ってるから早く着替えて来いよ」

「……………何で居るの?…」

全く言葉のキャッチボールが出来て居ないがそれにも金は丁寧に答える。

「お前を起こしに来たんだよ、遅刻する気かよ」

段々と視界が良好になってきて金だったものに徐々に輪郭も浮かんで来た。

ベッドの脇で金もとい呆れた表情をしている見慣れた幼馴染みの顔を見ながら首を横に振る。

「だったら早く準備しろ」

それだけ言って幼馴染みは部屋から出て行ってしまった、朝日に照らされ輝く幼馴染みの金糸が未だに目の奥をチカチカさせている。


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