house love


「壱~ できたよ~」


と言って、持っていくと


「まってました!!」


といわんばかりに、ガッツク壱。



それを見て、かわいいな、なんて微笑ましく思うあたしは、やっぱり壱のことが好きなんだって思う。





最初にひと言「ウマイ」って言ってから何もしゃべらず、ひたすらもくもくと食べる壱。



そんなにお腹すいてたのか。




だったら、休憩してなんか食べに行けばいいのに。



…ってもしかして、その作業がめんどくさいから、それをさせるために、わざわざあたしを家に呼んだとか!?



……ありえる。



そんなわけないって信じたいけど、壱なら……ありえる。だからこわいんだ。


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