鍵は図書室に
これだけ聞くと委員長的ないいこなんだけど、
「全く、顧問を怒らせちゃダメだろ。図書室で部活できなくなっちゃうから」
こっそり言うのが聞こえてきたりして、ああ、この子もやっぱり図書室が何なのか履き違えてると解る。
今さらだけど、司書として言わないといけないことを言う。
「図書室は部室でもないの。本を読むところ」
正直、彼女たちが本を読んだりしてるなんてみたことない。
「あと、あなたたちの部活は部として認められてないし私も顧問になったおぼえはないわよ」
そうなのだ、正式に学校に申請をしてる部活やら同好会と違ってただ、図書館にあつまったメンバーで構成されている、友達集団なのだ。
「ちっちっちっ。ちがうな〜」
わざとらしく指を振り、答える綾香。
「認められない訳じゃなく、あえて申請しないの」


「なぜなら我ら七不思議探偵団は、秘密裏に行動しなければならないからだっ」
とりあえず秘密もなにもあったものじゃない大声で言った。
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