僕の好きな物(エッセィ)
それに小さいながらも命を育てるという重みを奥さんが分かっていない様な気がして僕は
『返してこい』
と怒った

僕の奥さんは滅多に怒らないしワガママも言わない。
僕には勿体ない人だ。

そんな彼女が珍しく引かない。
絶対に面倒見るから
絶対に投げだしたりしないから
絶対に可愛がるから

とうとう僕が根負けして飼う事になった

僕には娘しかいない。

そんな女所帯の中で彼は僕にとって初めての男の家族だった。
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