僕の好きな物(エッセィ)
それでも彼は二ヶ月以上生きてくれた



その日はクリスマスだった。

奥さんと娘はクリスマス会にどうしても行かなければならず僕は彼を胸に抱いてずっと話し掛けた。

ノラネコだったのに、よくウチに来てくれたね
君が居てくれて楽しかったよ

時々彼は薄目を開けて小さく鳴き尻尾を少しだけ左右に振った
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