繋いだ糸のその色を
1
雨の日の朝に
「つまり、てめぇは現実逃避なんだね?」
ハッと人を見下すように頬を吊り上げて、金髪のいかにもヤンキーな少年が、言った。
その少年を下から睨む(つまり彼背が低い)のはボサボサな黒髪の少年。
「や。別に俺のコトじゃないから。たま―に考えたコトあるけど決して俺のコトじゃないから」
「それ認めてるじゃねえか」
やっぱ言うんじゃなかった、と
少年は髪を掻き揚げ、さらにボサボサにしながら金髪の少年を追い越し歩き出した。髪を掻き揚げるのは厄介な癖のようだ。
その後をハハハと笑いながら、金髪の少年がついていく。
初めて見た奴はカツアゲの現場かと見える
ヤンキーと純粋派少年の2ショット
今日も変わりなく完璧に浮いてる彼らは
2限目から学校を抜け出す。
「なァ静ァ 今日、平成何年だー?」
校門前に来た所で、金髪少年がふいに呟く。たぶん意味はない。
「え―わかんねェ」
静と呼ばれた黒髪は、とまどうコトなく抜けた返事を返す。
「ま、解ってるのは」
二人は顔を見合わせた
「「暇って事ッ」」
春もないし、青もない、青春を送るただ流れる日々。
そろそろ頭がやばい方々からすれば、喉から手がでるくらい欲しい
その若き日々。
彼らは退屈の二文字で ただただ生きている。
ま、満足はしてるんだけど。
おっと―、訂正だ
―――生きていた、今日この日までは。
ハッと人を見下すように頬を吊り上げて、金髪のいかにもヤンキーな少年が、言った。
その少年を下から睨む(つまり彼背が低い)のはボサボサな黒髪の少年。
「や。別に俺のコトじゃないから。たま―に考えたコトあるけど決して俺のコトじゃないから」
「それ認めてるじゃねえか」
やっぱ言うんじゃなかった、と
少年は髪を掻き揚げ、さらにボサボサにしながら金髪の少年を追い越し歩き出した。髪を掻き揚げるのは厄介な癖のようだ。
その後をハハハと笑いながら、金髪の少年がついていく。
初めて見た奴はカツアゲの現場かと見える
ヤンキーと純粋派少年の2ショット
今日も変わりなく完璧に浮いてる彼らは
2限目から学校を抜け出す。
「なァ静ァ 今日、平成何年だー?」
校門前に来た所で、金髪少年がふいに呟く。たぶん意味はない。
「え―わかんねェ」
静と呼ばれた黒髪は、とまどうコトなく抜けた返事を返す。
「ま、解ってるのは」
二人は顔を見合わせた
「「暇って事ッ」」
春もないし、青もない、青春を送るただ流れる日々。
そろそろ頭がやばい方々からすれば、喉から手がでるくらい欲しい
その若き日々。
彼らは退屈の二文字で ただただ生きている。
ま、満足はしてるんだけど。
おっと―、訂正だ
―――生きていた、今日この日までは。