繋いだ糸のその色を
「でも変だよな
 今日、転入して来たばっかなのに欠席の二宮の名前知ってるって・・・・・」

真二の言葉に、静は眼を丸くする。

「あ?あの女子、転入生?」
「は?朝、担任が言ってただろ 
 ほん――ッと、お前話し聞いてないよな」

たまたま話を聞いてただけの真二が
静を見下ろしながら言う。

転校生・・・・・
どうりで知らないわけだよ

「えっと・・・確か、如月だったかな?
 双子の兄貴も他のクラスに居るらしいぞー」
「ふーん・・・・・・」

その時、
ガラッと教室のドアが開いた。

そこに、息を切らしながら立っていたのは――
「―――二宮さん!!」
「ッッ!?」

静を見た瞬間、真っ青になった二宮は
ビシッとドアを思いっきり閉め
その後、静の耳に残ったのは廊下を物凄い勢いで走る音だった。


マジで?

俺もしかして・・・――
「ふられたね 羽時くん」

真二がニヤッとして言った。






二宮さんに、嫌われた?




頭に、どこにかよく解らないけど
慣れない衝撃が、深く走った。
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