繋いだ糸のその色を
「二宮弥生に可能性はある?」

無人の体育館に声が響く。

「ある。確実に」

もう一人、声が混じっていく。

「今日は邪魔が入ったけど
 今度こそ必ず二宮弥生を―――刈る」











まだだ
まだだ、もうちょっとだね

まだこの世界に未練があるよ
そんな物、捨てておしまい

足を引っ張るだけじゃない

だってそうでしょう?
世界は、自らのためなら何だって捨てるじゃない

だったらこっちから
世界を捨ててやろうよ



君は誰の味方なの?
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