繋いだ糸のその色を
静は保健室へ向かう。

二宮になんて言おうか・・・・―――

保健室へ入ると、保険の先生がアラ?と首をかしげた。ちなみに、二宮の付き添いという事でしょちゅう来てる為顔は覚えられている。

「二宮さんなら、お友達が迎えに来てたわよ」

保険の先生は、二宮の居たベッドのシーツを直しながら言った。

お友達?二宮さんの?

悪いが、静には『二宮の友達』というのに思いつく人がいない。

「女の子が数名で――」

保険の先生がそう言った瞬間
静は保健室から駆け出していた。

< 32 / 66 >

この作品をシェア

pagetop