繋いだ糸のその色を
意をつかれた。
それが初めてはっきりと『色』のついた真帆の声だたから。

だがすぐ「『夢潰し』っていうのは、悪夢を払う者の事、私達の事ね」とまたいつもの調子で言った。

むむ なんか惜しい感じ。

「厄介なのが、『悪夢』が進行して行くと『夢潰し』に対応できる力を持っちゃうって事。

 だから、私達は悪夢を早期発見して潰さなきゃならない」

まるでゲームの説明をされてるようだ。
真二は解ったような解ってないような、曖昧な相槌を打って、ん?と顔をしかめる。

この流れから来ると―――――

「二宮が『悪夢』に取り付かれてるの?」

「気付くの遅そい」と、椿。言い返せない。




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