繋いだ糸のその色を

繋ぐ糸

彼女の中で壊れた大きな世界は
世間にとっては小さいモノで

壊れたからといって、世間で何かが変わるというわけでないのは明確で


それでも


彼女との間に
繋がれた一本の糸のがほのかに赤くなったから


きっとそれは意味のある事で


この白黒の世界で冴える真っ赤な色になったなら
それを運命と図々しくも呼べましょうか


さぁお手を拝借
彼女に拍手を送りましょう

ヒーローは
宿命を背負っても

悲しくもヒーローでない僕は
何も背負ってはいないけれど

宿命ではなく自らの意思で逃げ出しはしたくないんです


さぁお手を拝借
僕らに拍手を下さりませんか


だって僕ら確かに頑張った
だって僕らきっと幸せになれる
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